2011 Interview Vol.03

Creator: 古山 犬太

今回ご登場いただくのは、COMEEで「ゲン魔ケン」を連載中の古山犬太さんです。 古山さんはブログ『ゲン魔ケン』でも連載をされ、この作品は、重厚なファンタジー性とコミカルなキャラクターを見事に融合させた作品として人気を集めています。 手書きによる彩色豊かな作品を描かれる古山犬太さんに、漫画に対する思い、創作の楽しさなどを伺いました。

古山犬太さん 自画像

-こんにちは、よろしくお願いいたします。

みなさんこんにちは、古山犬太です。
webにて漫画を描いてます、漫画家志望です。作画も原作もやっています。
ご紹介の連載中の「ゲン魔ケン」や、その他短編なども公開しています。 (先日のコミポコンテストで受賞した「開運探偵つきたん?!」など)

今回は、まだまだひよっこなのにインタビューを受けることになって少々緊張しております。
どうぞ、よろしくお願いします。

-現在の創作状況・作業環境どういったものでしょうか?

ブログに連載、COMEEさんや、その他サイトにて短編を発表しています。
プロの漫画家になるために作品をせっせと作る毎日です。

創作頻度は、月にゲン魔ケンを一話。その他短編やネームなどを一作ぐらいですね。
現在は、出版社に持ち込むための作品の原作を担当しています。
誌面でみなさんのお目にかかる日がくるといいんですが。

-マンガを描き始めたきっかけは何ですか?

描き始めたのは高校生です。小さなときから漫画家になるつもりでしたので、
「高校生にもなったし作品を作ろう!」と思い始めました。

-そのような中で作品『ゲン魔ケン』を書き始めたきっかけはどういったものでしょうか?

まず、漫画家になる為の練習としてwebに漫画を発表しようと思い始めました。

次に、雑誌連載と違って制約がないので自分の描きたかった、そして読みたかった漫画を連載しようと考えました。

楽しく描き続けるために自由度を高くしようと思い、まず世界観や設定を煮詰め自由にキャラクターや物語を動かせる土台を作りました。

ファンタジーという題材を選んだ理由は、昔からミヒャエル・エンデの「はてしない物語」などのファンタジー小説や、 神話や昔話が大好きだったので、自分で神話や、物語を作りたいと思っていたからです。

このようにして「ゲン魔ケン」を始めました。

-作業環境・作画方法について教えてください。

自宅で描いてます。
特に作業部屋などはなく、あまりこだわりもないですね。いつも音楽を聞きながら制作しています。

今後欲しい環境は、大きいサイズも読み込めるスキャナとでっかいスピーカーです。
現在の作画方法は、下書き→つけペンでのペン入れ→コピックで彩色→フォトショップで入力、加工、写植→webにアップロード って感じです。
こだわりは、やはりオールカラーと手描きの彩色でしょうか。
もともと油絵をやっていた人間でして、白黒のデッサンより、色を使う事が好きだったので、全編フルカラーに挑戦してみました。
それに、やっぱりwebならカラーが活きるという事も要因のひとつですね。

-どのようにしてストーリーなどのアイデアを考えてらっしゃいますか?

アイデアの出し方はこれといって特別なことはしてないのですが、日常的にいつも漫画の事を考えています。
だから、歩いてたり、風呂にはいってたり、遊んでたりする時に突然形になったりします。
あと、アイデアの素を育てるために、なるべくいろんなものを観たり読んだり聴いたりするように心がけています。

-読者の反応で印象深かった事はありますか?

よく「ゴースト」が好きと言われます。
彼はゲン魔ケンの中でのダースベーダーのような超悪役なので、印象に残る魅力的な存在になるように工夫しました。
ぜひ今後の彼の動きにも注目してくださいね。
それと、「ギャグシーンで笑った」と言ってもらえると安心しますね、「良かった!すべってない!」って。
へんな話シリアスシーンを描く時より緊張します。
また、一言「面白かった」と言ってもらえる度にとても嬉しい気持ちになります。

-漫画を描く上での苦労などはありますか?

毎回、作品を描き上げるのに精一杯です。

-好きな漫画、好きな作家、または憧れの作家などいらっしゃいましたら教えてください。

いっぱいありすぎて書ききれないので大きく影響を受けたなと思えるものをいくつか挙げます。
少年漫画としては、車田正美先生です。最小限のセリフ構成や、流れるようなコマ割はいつ見ても驚かされます。
また原作家としてはアラン・ムーア先生、
絵の参考にはメビウス先生や鳥山明先生などです。

最近読んでいる漫画は、「きのう何食べた?」「ぼのぼの」「友達100人できるかな?」「テルマエ・ロマエ」などです。

-これから、どのような活動をしていきたいと考えていますか?

現在の目標は、商業誌デビューです。あと、今年は同人誌なども考えています。
まだまだ描きたいアイデアがいっぱいあります。
その中で、作画をやりたいのもあるし原作をしたいのもあります。
だから、これからもどんどん描いていこうかなと思います。

-最後に、話題の電子書籍に関して、特に期待していることなどありましたら教えてください。

多言語対応ですかね。紙のコストもかからないし、外国に普及しやすいと思います。
自分の漫画が世界で読まれるようになると嬉しいな。

商業誌デビューを目指していらっしゃる古山犬太さん。美しい色彩の画風は一度見れば忘れられず、まだまだ謎の多いストーリーにも目が話せません。
COMEE編集部ではこれからも古山犬太さんを陰ながら応援しつつ、作品をいつも楽しみにしています♪
ありがとうございました!

ゲン魔ケン

古山犬太さんの作品

ゲン魔ケン

砂漠に現れた謎の少年、魔剣士と名乗る少女との出会い。
彼の手には、比類なき魔剣「幻魔剣」が握られていた
美しい色彩で紡ぎだされた壮大なファンタジー

この作品を読む→